ラベルの友人の幼い娘二人のために作った作品。本来は 彼女らのためのピアノ連弾作品だがあとにオーケストラ用に 編曲。（実はラベルはピアノ作品の多くをオーケストラ 用に編曲している）物語の世界がテーマである。

彼の最高傑作。ギリシャ神話「ダフニスとクロエ」をテーマにした 大規模オーケストラによるバレエ音楽。この作品を２つの組曲 にわけたものが有名。一番の聞きどころは「夜明け」の部分。 演奏者にとって演奏が非常に難しい部分である。

軽やかなバレエ音楽。かれは前々から「ウィーン」を テーマにした音楽を作りたかったらしい。これはその宮廷 舞踊音楽の一端を覗かせる作品。

BGMなどでもすっかりおなじみの作品。同じ テーマを緻密な管弦楽法によって繰り返し 演奏する。舞踊家ルビンスタインの委嘱作品。 トロンボーン奏者の腕が試される。

これはピアノ協奏曲であるが文字通り左手だけで演奏する（すごい！） これが生まれたきっかけは第一時大戦で右手を失った ピアニストの依頼による。また協奏曲としては珍しい 一楽章形式であるのも見逃せない。

パリ音楽院在学中の作品。ゆったりした旋律が 人を心地よくさせる。いまでは管弦楽版のほうが 演奏回数が多い。

実は印象派の音楽はラベルによって最初に作られた。 これがその最初の作品である。いまではドビュッシー が元祖と言われているがそれは間違いである。この曲 はドビュッシーに多大な影響を与えた。

小規模な曲であるが無駄を一切排した緊密な作品。 新鮮かつ優雅な曲である。（弾く人にとっては 結構難しい曲なのです。）

偉大なフランスの作曲家クープランを題名にもつ この曲は実は第一次世界大戦で死んだ友人に捧げられている。曲の構成はバロック期と同じであるがラベル特有 の古典的かつ印象的な響きが感じられるだろう。