アラベスクとはアラビア風という意味であるが、現代人にとっては あまりアラビア風には聞こえない。CMにも使われているので知っている人も 多いはず。初期の作品の一つ。

ローマ大賞を受賞した彼が留学中のイタリアで思いついた曲。 因みにベルガマスクとは諸説あるがイタリアのベルガマ地方 を指す。曲は４曲からなり、とりわけ第３曲「月の光」 は有名。

曲は３曲からなりそれぞれ東洋、スペイン、フランスを 題材にしている版画をテーマにしている。第２曲「グラナダのゆうべ」 はスペインの作曲家ファリャが絶賛した

この２つの組曲を聞けば彼の音楽の本質がわかるはず。繊細ながらも 大胆な和音進行。さらに彼の特徴であるアルペジオ（分散和音） が100％発揮されている。

各巻12曲合計24曲の曲集。しかしながら短調、長調合計２４調を念頭に おいて作曲されたわけではない。とりわけ 有名なのは「亜麻色の髪の乙女」。「沈める寺」もお勧めである。

フランスの詩人マラルメの傑作「牧神の午後」をテーマにして作曲。 初演から非常に好評でアンコールの際、もう一度演奏されたほど。 実際、マラルメ自身もこの曲を気に入った。曲はフルートのながれる ような旋律から始まる。

かれは日本の浮世絵から数々のインスピレーションを得たと言われているが これもその一つと言われる。実際楽譜の初版では浮世絵が表紙に飾られていた。 曲は３つから構成されており、第三曲「風と海の対話」は風と海の荒々しい様子 が描かれている。

もともとピアノ曲で彼の娘のために作った曲。特に有名なのは 最終曲「ゴリーウォークのケークウォーク」で、ジャズの強い影響を受けており、 聞きやすい。