メキシコを旅行したコープランドがその旅情を 音楽で表した作品。非常にきびきびとしており、 聴いているだけで明るくなる。シンコペーデイング が特徴。
彼の３大バレエ作品と呼ばれる中でも屈指の 人気を誇る傑作。「カウボーイの休日」では 最初のハ長調のスケール降下が強烈なインパクト を出している。いかにも西部劇に出てきそうな 音楽を作り出している。バレエの筋はロディオに 成りたい女性が結局普通の女性に戻るというもの。
アメリカの交響曲の中でも演奏回数が多い曲。 アメリカらしく金管が大活躍する。特に素晴らしいのが 終楽章のオーケストラレーションでその冒頭は 「市民のためのファンファーレ」(1946）の流用である。 ちなみにこの「市民のためのファンファーレ」 は短いながら極めて壮麗で演奏効果が高く、ロスアンジェルスオリンピックの開会式にも演奏された。